2014年・春、山形で暮らす僕たち二人は、新しいデザイン・レーベル「山の形」をスタートさせました。
雪深くモノクロームの世界となる冬。麗らかに萌え芽吹く春。強い陽射しを受けて田畑に作物が産す夏。
山も麓の町も田畑も鮮やかに染まり、稔りを喜ぶうちに足早に過ぎ去っていく秋。
そんな明瞭な季節が移ろう東北・山形の風土に培われ、連綿とつづいてきた暮らしとそれを支える手仕事を見つめるプロジェクトでもあります。
山形のものづくりと、山形に暮らす人々のライフスタイルを結んだら、どんなものが生まれるのでしょう。
美しく厳しい風土に築かれた、「人と人為の調和」を感じさせる「もの」には、日々をクリエイティビティで彩り、未来をつくる力があると考えています。
「山の形」は、山形の輪郭と、暮らしの中のモノ・コトを結び、ここにあるべき道具をつくり、発信していきます。
それは、この地域とここに暮らす人々、それからたくさんの人々の良い未来をつくる道具になると信じています。
山の形/須藤 修・柴山修平